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海外旅行保険の必要性とクレジットカード保険の活用法について

 

海外旅行や留学を計画する際、保険についてどれくらい考えていますか?特にセブ島の英語学校への留学のような長期滞在では、もしもの時の備えが欠かせません。現地でのトラブルや予期せぬ事態にも対応できるように、事前の準備が大切です。

当校では留学をお申込みされる方に、保険加入を必須とさせていただいておりますが、一般的な海外旅行保険は費用が高いため、クレジットカード付帯の保険はOKですかとのお問い合わせいただくことが時折あります。答えはOK!なのですが、実際にはリスクも伴いますので、ぜひこの記事を最後まで熟読して、理解を深めた上で選択されるようお願いいたします。

この記事では、まず海外旅行保険の重要性についてお伝えし、その上でコストパフォーマンスの高い選択肢としてクレジットカード保険をご紹介します。さらに、そのリスクやデメリットについても触れ、最適な準備方法を提案します。

1. 海外旅行保険の必要性

海外留学中には、予期せぬトラブルがつきものです。例えば、以下のようなケースが挙げられます。

  • 医療費の高額化: 海外で病院を受診する場合、日本の健康保険が適用されず高額な治療費が発生することがあります。
  • フライト遅延やキャンセル: 乗り継ぎの遅延やキャンセルで余分な宿泊費や交通費が必要になる場合があります。
  • 持ち物の盗難や紛失: 貴重品や旅行に必要な持ち物を失うと、生活に大きな影響を及ぼします。

これらのリスクを軽減するために、海外旅行保険は不可欠です。特に長期滞在や留学では、日常的にトラブルが発生する可能性が高まるため、手厚い補償が求められます。

2. クレジットカード保険のメリットとリスク&デメリット

クレジットカード保険のメリット

  • コストがかからない: クレジットカード保険は、カードを所持し適切に利用するだけで適用されるため、別途保険料を支払う必要がありません。
  • カードによっては補償内容が多岐にわたる(要確認): 医療費補償(入院費・通院費など)、手荷物遅延・紛失補償、フライト遅延補償をカバーする場合があります。
  • 利便性が高い: クレジットカードを普段から使用している場合、保険の適用条件を満たしやすく、追加の契約手続きが不要です。
  • キャッシュレス診療が可能な場合がある: 特定の医療機関では、診療費を現金で支払わずに済む「キャッシュレス診療」が可能です。

クレジットカード保険のリスク&デメリット

    • 補償額が限定的: 通常の海外旅行保険に比べ、クレジットカード保険の補償額は低い場合があります。例: 医療費補償が100万円程度に設定されているケースが多い。フィリピンですと、約1週間ほどの入院で100万円近い請求が来ることもあります。
    • 利用条件が複雑: 利用付帯の場合、カードを特定の用途(航空券購入や旅行代金の決済など)で使用しないと保険が適用されません。
    • 適用エリアや対象が限定される: 一部のカードは保険適用の地域や範囲が限定されています。
    • 特定のトラブルに対応できない: 盗難被害や高額な医療費(入院・手術など)が必要な場合、クレジットカード保険では対応しきれないことがあります。
    • キャッシュレス診療のハードル: キャッシュレス診療を受けるには、事前にカード会社の指定医療機関を確認し、サポートセンターに連絡する必要があります。この手続きが緊急時には負担となる場合があります。
      ※一般的な海外旅行保険に加入されている方は、学校の往診ですと通常は保険証書に記載されている情報を医療機関に提出するだけで、キャッシュレス受診が可能となります。学校スタッフがサポートしますので、体調が悪い時でも圧倒的に気軽に受診できます。

3. クレジットカード保険の仕組み

クレジットカード保険には、大きく分けて2つの仕組みがあります。それぞれ特徴と注意点があるため、自分の旅程や利用スタイルに合ったものを選ぶことが重要です。

自動付帯

  • カードを所持して出国するだけで自動的に保険が適用されますので、出発前の手続きは不要です。
  • 補償条件が一律で簡単で分かりやすいのもメリットです。

利用付帯

  • 国内利用限定型: 日本出国前に特定の費用をカードで決済する必要があります。
  • 現地利用可能型: 現地到着後も含め、バスやタクシー等公共交通機関でカードを使用した時点から保険が開始されます。(適用条件については要確認)三井住友カードの場合、フィリピンのGrabタクシー利用料金も対象となっています。(2025年1月現在)
    ※カード付帯保険の有効期限は一般的に90日です。それで90日(12週間留学)を超えて海外に滞在される予定の方は、一度日本に帰国されるか、追加で(出国直後に保険適用されるカードとは別に)この海外利用付帯可能なカードを持参されることをおすすめします。

4. 出国前にしておくべき準備

  • 保険内容の確認: 必ず自動付帯か利用付帯かを確認し、保険適用条件を把握しておくようになさってください。
  • 補償内容と限度額のチェック: 医療費や手荷物補償が十分か確認し、不足するようであればその分を補う準備をしてください。例えば自動付帯のカードに加えて、利用付帯のカードをもう一枚追加することもできます。
  • サポートコールセンターの番号確認: 行く先の国から電話がつながるサポートコールセンターの連絡先を事前に調べ、メモしておきましょう。緊急時に迅速に対応できるよう、カード会社の海外緊急連絡先を携帯電話や手帳に記録しておくことが重要です。万一電話が繋がらない場合に備え、日本の緊急サポート窓口の電話番号と、国際通話が可能な通信手段を用意しておくこともおすすめします。
  • カードの有効期限確認: 滞在中に期限切れにならないよう確認してください。
  • 出国時のスタンプ押印: 出国時期の確認のため、パスポートに押印された出国印のページを提示するよう求められることがありますので、日本出国時にイミグレーションでスタンプを押してもらうよう依頼してください。

5. 実際にキャッシュレス受診する際の手順

  1. 指定医療機関の確認とサポートセンターへの連絡:
    まずカード会社のサポートセンターに連絡し、キャッシュレス診療に対応している指定医療機関を確認します。(スターゲートでは水、金曜日にセブドクターズホスピタル、木曜日にことびあクリニックの往診がありますが、ほとんどのケースでキャッシュレスOKとなっています。)同時に、受診内容や病状を簡単に説明し、キャッシュレス診療が可能か確認を取ります。この時、出国日の確認のためにパスポートの出国スタンプ画像か個人名が記載されたeチケット、また決済タイミング確認のために、クレジットカード決済画面のスクショ(日付と決済額、また下4桁のカードナンバーが入ったもの)が必要になりますので、事前に準備しておかれることをおススメします。通常、カード会社の確認作業には2,3時間かかりますので、十分前もって窓口に連絡してください。
  2. 医療機関での受診:
    指定医療機関に行き、パスポートとクレジットカードを提示します。
  3. 診療時の手続き:
    診療時には、簡単な書類記入(住所や症状など)とサインを求められます。
  4. 診療後の手続き:
    通常、保険の請求手続きは医療機関側が行います。
    患者側の追加手続きは不要ですが、保険適用外の費用が発生した場合は、その場での支払いが必要になることがあります。

6. 事前準備で安心の留学生活を

以上のように、クレジットカードに付帯している海外旅行保険は、コスパ抜群で十分に利用可能なものですが、一般の海外旅行保険に比べて、条件面のリスクや利用時のハードルもある程度高いものとなりますので、しっかりとその点を踏まえてご検討されることをおすすめします。

セブ島の英語学校での生活は、楽しく学びの多い時間になります。安心して留学生活を送るために、海外旅行保険やクレジットカード保険を含めた準備をしっかり整えて、トラブルに備えましょう。