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新型コロナだけじゃない!セブ島留学で注意すべき病気と対策

こんにちは。

セブ島英語学校Stargate(スターゲート)のマネージャーのChihayaです。
世界的な新型コロナウイルスの感染拡大によって海外渡航はもちろん、国内の移動や外出もままならない状況が続いています。

3月中旬頃からフィリピンではロックダウン(都市封鎖)が行われ、スターゲートのあるセブ市も厳しい移動制限等が行われていて、現時点でいつ学校が再開できるのかは確定できていません。

6月17日現在、フィリピンのコロナウイルスの感染者数と死者数は日本とあまり変わりませんが収束に向かいつつある日本と異なり、フィリピンではまだ収まる気配がありません。

残念ながら留学できるようになるのは、もう少し先になる可能性が高いので、今日はフィリピンのことをより知ってもらうために、新型コロナウィルス以外の気を付けるべき病気について紹介します。

なお、病気について事前に理解していれば対策がたてられるので心配し過ぎないでくださいね!

新型コロナ以外で留学中に注意すべき病気

腹痛・下痢など

軽症だと「少しお腹の調子が悪いなぁ」という症状が半日~数日間続きますが、ひどい時は嘔吐や下痢に苦しむことがあります。
※留学生でかかる人が多い症状です。

考えられる主な原因としては「水」と「食事」です。

「水」

スターゲートの学校と寮内にはウォーターサーバーがあります。
また、建物1階にある自動販売機やコンビニ、スーパーマーケットに行くとミネラルウォーターのボトルも販売しています。

フィリピンでは、水道水は飲めないので、ウォーターサーバーや売っているミネラルウォーター以外は飲まないで下さい。

飲食店で出されるドリンクの「氷」や、「歯磨き」、「うがい」のときに口に含んだ水道水でお腹を壊す人がいますので気をつけてください。
面倒ですがウォーターサーバーの水を利用することをお勧めします。

また、当校のウォーターサーバーの水は、タンクを入れ替えた日や、清掃を行った日付を記入して古くなった水は飲み切ってなくても交換しています。

学校内に8ヵ所以上のウォーターサーバーが設置されていますが、人通りが多い場所に設置されたウォーターサーバーでも、使用頻度が偏ることがあるので、こういった管理を行っています。

何故、人通りが多い場所でも使用頻度が偏るようなことが起こるのかというと、噂好きのフィリピン人の講師たちが、ウォーターサーバーが複数台並んでいると、「なんか、こっちの機械の水の味が変じゃない?」みたいなことを言ったりします。

そういう話が講師達や、生徒間で広まったりしますが、管理者側は気づかなかったりします。
それをいち早く察知するためにも、このような印をつけています。

「食事」

特に「路上の屋台」には注意してください!
街中の路上で調理したものを販売しているのを見かけますが、こういった場所の「食事」が原因でお腹を壊す可能性があります。
特に危険なのは作り置きの食べ物です。
中まで十分に火が通ってなかったり、加熱調理されてから何時間も経過している可能性があります。

フィリピンでは、切り分けられた魚や肉類などが冷蔵保存されず市場で販売されているのをよく目にします。
こういう風景は、日本で考えられません。

また、エアコンがきいている一見、綺麗なレストランでも衛生状況が良くないお店があるので、不衛生だと感じたり、口にしたとき味に異変を感じたら食べないようにしましょう。

当校にはサラダバー用の冷蔵庫があります。

サラダや果物を、キッチンで切り分けてから食堂で配膳され、全ての生徒が食べ終わるまでに約2時間前後かかる場合があります。
その間に細菌が増殖しないように、そして新鮮で美味しい食感のまま食べられるようにサラダバー用の冷蔵庫を設置しています。

ただ、今後は新型コロナ対策の為、このサラダバーの配膳方法も工夫しないといけないと考えています。

デング熱

デングウイルスを持ったネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。

この蚊が必ずデングウイルスを持っているわけではありません。

心配し過ぎることなく火災策をしましょう!

熱帯や亜熱帯の全域で流行し、東南アジア、南アジア、中南米での感染が多く、その他、アフリカ、オーストラリア、南太平洋などの地域において感染の確認がされています。

感染すると、その潜伏期間は2~14日(多くは3~7日)と言われており、症状は発熱、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹などが主です。

フィリピンでは2019年に40万人以上のデング熱に感染しており、死者も約1,500人が確認されています。

因みに新型コロナウイルスは2020年6月9日時点で感染者は約2万3千人、死者は約1,000人います。
この数字からデング熱もきちんと対策しないとかかる可能性があって、かかったらかなり大変な病気だということがわかります。

参考元:フィリピン保健省HP

フィリピン人の家には基本網戸がなく、半袖半ズボン、素肌を露出した状態で過ごしている人も多いので、蚊対策が十分にとられていません。
留学生の場合は、きちんと蚊対策を行えば、感染リスクを大幅に減らせると思います。

予防と対策

デング熱の予防対策には、以下のポイントがおすすめです。

引用元:厚生労働省HPより

簡単に言うと蚊に刺されにくい状態を心がけることが大切です。

蚊に刺されやすい人というのは「汗をかきやすい人」「子ども」そして「お酒を飲んでいる人」という傾向があるようです。

そのため、汗はこまめに拭く、お酒を飲むときは肌を露出しない、蚊取り線香や虫よけスプレーを常備するなどの対策を心掛けてください。
※フィリピンの薬局に「OFF」という虫よけクリームも販売しています。

また、外出時には肌の露出が少ない服や、長ズボン、靴下を履くなどすると虫刺されを大幅に防げると思います。

狂犬病

狂犬病ウイルスを持った動物に噛まれたり、引っかかれたりすることでできた傷口から感染します。

フィリピン国内では毎年200~300人前後の方が狂犬病で死亡しています。

先月2020年5月22日には、フィリピンから就労目的で来日した方が、狂犬病に感染していることが発覚しました。
詳しい経緯は現時点ではわかりません。

『国内14年ぶり狂犬病発症 来日者、フィリピンで感染か』

フィリピンでは野良犬、野良猫、鶏などが身近に生活しているため、日本にいる感覚でむやみに近づくのは危ないので控えましょう!
ただ、何もしなければ襲ってくることは、ほぼありませんので、そこまで恐れる必要はありません。

参照元:https://mckeeproject.org/mckee-project-featured-in-march-1-2007-animal-fair-article/

予防と対策

留学中はむやみに動物に手を出さないことが一番です。

ビーチリゾートや屋外レストラン等では、野良猫(ときには野良犬)が餌欲しさに近づいてくることがありますが、日本の感覚で可哀想だと思って食べ物を手渡ししたりするのは危険です。

また、街中に野良犬がいることもあります。
運が悪いと数匹がまとまっています。
とくに涼しい夕方や夜間は野良犬の活動が盛んで、人が慌てて急に逃げようとすると、追いかけてくることがあるので、落ち着いて対処しましょう。

それでも万が一咬まれたり引っかかれたりしてしまった場合のため、以下のことを覚えておきましょう。

①すぐに傷口を石けんと水でよく洗いましょう
②できるだけ早く病院に行き、手当てと狂犬病のワクチン接種をする
③帰国時に検疫所(健康相談室)に相談する

①に関しては、現地で売っている消毒液も効果的です。
狂犬病ウイルスはアルコールに弱いとされています。
それでも、動物に噛まれてしまった場合は、必ず病院へ行きましょう!

頼れる日本人スタッフ常駐のクリニックへ

もしも、留学中に上記のような緊急を要する病気にかかってしまっても、セブ島の病院の中には日本人に対応した「ジャパニーズヘルプデスク」があるので安心してください。

ジャパニーズヘルプデスクは日本人留学生の受診をサポートしてくれます。
具体的には医師との間で必要に応じて通訳してくれたり、支払いの手続きなども行なってくれます。

万が一病院に行かなければならい時は、まずは当校オフィススタッフに相談してください。
基本的には当校のスタッフが病院に予約を行い、受診に付き添います。

また、海外旅行保険に加入していれば、キャッシュレスで診療が可能です。
海外旅行保険については、お持ちのクレジットカードに付帯されているものもありますが、その際は日本を出国したら自動で適用になる「自動付帯」と、そのカードで航空券や現地の交通機関利用の決済をしなければ適用にならない「利用付帯」があるので、渡航する前に確認してください。

また、クレジットカードの付帯保険は治療費の保証額(ものによりますが200万円等)が少ない物が多いですし、保険会社が急に変わる等、スムーズに使えないこともあるので注意しましょう。

フィリピンの医療費は、検査や入院を伴う場合、とても高額になることがあります。
以前、保険なしで、3日間入院してただけで薬代など込みで約6万円以上の請求がありました。

万が一、新型コロナや交通事故等で長期入院が必要になった場合、保険無しでは払うことが難しくなってしまいます。必ず海外旅行保険には加入してください。
余談ですが、先日フィリピンの家族がコロナウイルス治療で1週間で144万ペソ(約300万円)請求されたようです。

クレジットカードの付帯保険だけで良いと思う方は、渡航前に保証内容が十分であるか確認しましょう。

セブのジャパニーズヘルプデスク

●Cebu Doctors’ University Hospital(セブドクターズホスピタル)

セブシティにある、セブドクダーズ大学に併設された大学病院です。ジャパニーズヘルプデスクには、日本人スタッフが常駐し当校の生徒で体調不良の際に利用している病院です。
また、学校への往診も行っているので、安心してお願いできる場所です。