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「セブ島の社会体験スタディツアー」に参加しました!
こんにちは。
セブ島英語学校Stargate(スターゲート)の学生アシタントのCaryn(キャリン)です。
週末にStargateの学校イベントとして「社会体験スタディツアー」に参加してきたので、その時の様子を紹介したいと思います。
1.社会体験スタディツアーとは
この活動は、SLPC(Sustainable Livelihood Project Cebu)とCEC(CEC Japan Network)というボランティア団体が主催しています。
このボランティア団体は、不定期の土曜日にいろんな集落で活動しています。
今回の活動は、山村に住む貧困層の子どもたちを訪問ということで、セブ市北部のタランバン地区の幼稚園に行きました。
セブの郊外にある山村地区には、セブ市内にあったスラム街から強制移住させられた家族が住む集落があります。
フィリピンではまだ貧困層から抜け出す、ということは難しく、親御さんは市内の観光地で路上生活をしながらモノを売ってなんとか生活をしています。
そんな親御さんを手伝って一緒に働く子供もいますが、基本的には親子別々で生活をしていて、その子どもたちはこの幼稚園でほとんどを過ごしています。
そんな子どもたちに会いに行き、歌やダンス、ゲームなどの交流を通じて、楽しいひと時を過ごす、というのがこのボランティア活動の目的と言えます。
2.山村ツアー
まずタランバンにあるガイサノグランドモールに集合して、そこからジプニー風でもないなんともイケてる車に揺られること10分、山道を進んでいきます。
普段セブ市の中心地で生活している私たちにとっては、近くに緑があり、車の通りも少なく空気がきれいで新鮮でした。
車を降り、まずはじめにこの地区の人の生活が垣間見れる山村ツアーに参加します。
舗装されていない砂利道を転ばないようにゆっくりみんなで進んでいく先には、この地区で生活する人の家や、人々の生活を見学できました。
バレーボールコートもあり、数人で楽しんでいました。
あとわんちゃんたち。
その奥をさらに進むと、小川が流れています。
この集落の人は、この川で洗濯物をしている様子。
優しい光が差し、また静かで落ち着いた場所でもあり、”こんな場所がセブにもあるんだな~”と思ったら
川の中を通って突然トラックがやってきた(衝撃)
いすゞのトラック水陸両用だったんですかね、、すごい。
質問すると、これは泥砂を集める仕事で、そのトラックは山奥までさらに進んでくことがわかりました。
このあと同じ道を戻り少し歩いていくと、溶接業をする人、コンクリート製造をする人に会いました。
生活のために、一人で黙々と作業を進める姿が印象的でした。
しかしコンクリート造りが、かなり興味深い。
コンクリートを型に流して、均して、型から出す、この3stepsをさくさくこなしていきます。
出来上がったコンクリートからはなんだか和菓子のようなほんのりあま~い香りが、、
尋ねてみると、奥の方から黒蜜のようなものが出てきました。(食用ではなさそうですが。)
きっと何かしらの効果があるのでしょう。
3.幼稚園施設に訪問
山村ツアーを終え、幼稚園施設に移動します。
そこには元気いっぱいのたくさんの子どもたちがいました。
わたしが子どもの時は完全に人見知りで、まさに一見さんお断り体質だったのですが、ここにいる子たちはみんな人懐こくてかわいい。
まずは参加者一人ずつ名前を伝えて挨拶をしていきます。
そのあと子どもたちが、たくさん練習したであろう歌とダンスをわたしたちに見せてくれました。
今フィリピンの子どもたちの間で激アツな”Baby Shark”という曲を披露してくれました。
日本でいうところの、ようかい体操第一(ちょっと古いけどね)といった感じでしょうか。
♪Baby Shark doo doo doo~が頭の中でヘビロテしてしまうほど、親しみやすい曲なので、気になる方はネットで探してみてください笑
そのあとは、シャボン玉を配ってみんなで遊んだり、お話したり、、
写真のミドリの洋服を着ている男の子に将来の夢を聞いてみると”Police!”と元気いっぱいに答えてくれました。
力強い警察官になりそうですね。
さてそろそろみんなお腹が空いてくる時、、
わたしたちで、スパゲッティと食パンをひとプレートにまとめて、お水はコップではなくビニール袋に入れていきます。
経費の節約になるでしょうし、活動費をうまくやりくりしているのが想像できました。
子どもたちに配ると、みんな大喜び!
こんなにちっちゃい子でも全部食べられました!
一番小さい子で3才からこの施設に入れるそうです。
この活動への参加費は500ペソで、2回目以降の参加者は300ペソです。
参加費は、この団体の資金調達にもなり、わたしたちも参加することで学ぶことも多いので、お互いにメリットがあるなと感じました。
4.さいごに
どんな子どもだって、ほんとは親御さんと一緒にいたいし、できれば不自由のない生活を送りたいはず。
今の日本に生まれたわたしたちにとっては、それは守られてきましたが、生まれた環境が違うだけで日本では当たり前のことも、当たり前ではないということを肌で感じました。
少しの参加費でも、フィリピンの物価でいえばかなりのことができたりします。
ボランティア活動にあまり興味を持てない、という方もまず一度参加してみてほしいです。
きっと考え方が変わると思います。
施設で過ごしていても不満そうな顔をする子はあまりいなくて、無邪気な笑顔を見せてくれます。
この施設で育った子どもたちが将来夢を叶え、立派な大人になってほしいと願うばかりです。
今回参加してくださった生徒のみなさんありがとうございました!